煮沸消毒
専用の煮沸器で熱消毒する方法で、〈1〉こすり洗いをしてから煮沸消毒する方法と
〈2〉つけおき洗浄と煮沸消毒を同時に行う方法
の二つがあります。
煮沸器の使い方
専用煮沸器にコンタクトレンズの入ったケースを入れて、電源プラグをコンセントに差し込めば自動的に消毒が始まり、パイロットランプが消えれば終了します。2時間程度。こすり洗いをしてから煮沸消毒
- ソフトコンタクトレンズのこすり洗いの手順です。
- 清潔な手でコンタクトレンズを目からはずし、保存液ですすぎ、利き手と反対の手のひらの上にレンズを乗せ、洗浄液を数滴落とします。
- 利き手の人差し指の腹をコンタクトレンズに当てて軽く押え、手のひらの上で、レンズを一定方向にやさしく動かし、泡立てるように表面を約20〜30回こすります。
- 外側をこすり終えたら、ひっくり返して同じように内側を洗います。
- 保存液でよくすすぎます。
- 保存液を満たしたレンズケースにコンタクトレンズを入れ煮沸器にかけて煮沸消毒します。
- 煮沸が終了したらそのまま保存しておきます。
- コンタクトレンズを装着する時は、レンズケースからレンズ取り出し、そのまま装着します。
※円を画くように動かすと、レンズによっては、破損の原因になることがあるので、高含水性のソフトコンタクトレンズは一定方向に動かすようにします。
※ゴシゴシこするのではなく、力を入れずに洗浄液を泡立てるようにこすります。
※片面20〜30回が基本ですが、傷つきやすい高含水性ソフトコンタクトレンズ(2週間交換レンズなど)の場合は5〜10回にします。
つけおき洗浄と煮沸消毒を同時にする方法
つけおき洗浄の酵素剤を加えた保存液を入れたレンズケースに、洗浄していないレンズを入れて煮沸器にかけ、洗浄と消毒を同時に行う方法ですが、つけおき洗浄のみでは洗浄力が弱く、こすり洗いを併用した方が安全です。つけおき洗浄とこすり洗い併用の場合
- 清潔な手でコンタクトレンズを目からはずし、保存液、あるいは洗浄液でこすり洗いをしてから、保存液でよくすすぎます。レンズをつけおき洗浄の酵素剤を加えた保存液を満たしたレンズケースに入れます。数時間浸して汚れを分解させます。
- レンズケースをそのまま煮沸器に入れて煮沸消毒をします。
- 煮沸が終了したらそのまま保存しておきます。
- コンタクトレンズを装着する時は、レンズケースからレンズ取り出し、保存液ですすぎ装着します。