乱視とは
目の屈折面が球面をなしていないために、外からの平行光線が1点に結像しない目の屈折状態をいいます。正乱視と不整乱視に大別されます。
正乱視と不整乱視
目の表面のカーブが、一方向で最も強く、これと90度の方向が最も弱く、その間がなだらかに変化しているものを正乱視といいます。
ハードコンタクトレンズだけではなく、眼鏡や乱視用ソフトコンタクトレンズでも矯正が出来ます。角膜の表面が凹凸なものを不整乱視といいます。円錐角膜が代表的な疾患ですが、外傷や角膜移植の後にもなることがあります。
ハードコンタクトレンズで矯正することは出来ますが、眼鏡や乱視用ソフトコンタクトレンズでは矯正できません。乱視の人は視力矯正に悩んでいる人も多いのが現状です。
乱視をコンタクトレンズで矯正
ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズでは酸素供給のメカニズムが異なります。
ハードコンタクトレンズ装用下の酸素供給は主に瞬目によるレンズの動きに伴う涙液交換により行われ、ソフトコンタクトレンズ装用下の酸素供給は主に素材を通過する酸素によります。
レンズフィッティングが良好であれば、眼への酸素供給はソフトコンタクトレンズよりもガス透過性ハードコンタクトレンズの方が勝ります。
コンタクトレンズは近視度数が強くなるほど、レンズの周辺部は厚くなる。そのためソフトコンタクトレンズでは、近視度数が強くなるほど、レンズが厚くなり、眼の酸素不足を招くことになります。原則論ではありますが、強度近視、装用時間が長い人、若年者にはガス透過性ハードコンタクトレンズ、軽度近視、装用時間を週5日間程度に制限できる人、 occasional use(必要なときだけ装用する使い方)、中高年者には球面タイプの1日使い捨てソフトコンタクトレンズが良いでしょう。
ソフトコンタクトレンズの中で1日使い捨てソフトコンタクトレンズを第1選択とする理由は、ソフトコンタクトレンズは使用期間により眼障害の発症率が大きく異なるためです。
日本コンタクトレンズ協議会の調査(2001年10月)でコンタクトレンズによる眼障害の発症率は全体で7.4%、種類別の年間発症率は従来型ソフトコンタクトレンズが11.1%、1日使い捨てソフトコンタクトレンズが3.3%、1週間連続装用使い捨てソフトコンタクトレンズが 15.0%、2週間(頻回)交換ソフトコンタクトレンズが9.6%と報告されています。
1日使い捨てソフトコンタクトレンズが最もトラブルの少ないソフトコンタクトレンズです。
ハードコンタクトレンズは、乱視の矯正に最も向いているコンタクトです。人の眼球にはそれぞれ凹凸がありますが、ハードコンタクトレンズの場合、レンズの形が眼球の凹凸に左右されないため、非常に優れた乱視矯正効果があるとされています。
コンタクトレンズにも、ハード、ソフト、使い捨てソフトレンズの三種類があり、それぞれ乱視に対する特徴があります。ソフトコンタクトレンズは、乱視の矯正という観点から見ると、ハードコンタクトレンズよりやや劣ります。それは眼球の凹凸にぴったりとフィットしてしまうためと考えられます。使い捨てコンタクトレンズの部類で、乱視矯正用のレンズを扱っているのは、フォーカス、アキュビュー、メダリストなどのメーカーがあります。
posted by コンタクトレンズトラブル at 17:30
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使い捨てコンタクトの種類
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